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【万葉難訓歌 乱友】
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小竹之葉者（ささのはは）三山毛清尓（みやまもさやに）乱友（・・・）
吾者妹思（われはいもおもふ）別来礼婆（わかれきぬれば）【万��-133】
柿本人麻呂が、嬬と別れて上京してくるときの歌であるのだが、【乱友】を（まがへども・さやげども・さわけども）を挙げている。
そして、なぜ（みだれども）と訓めないかと言うと、上代語では自動詞でなく他動詞で、（みだるれども）になると言う。
因みに契沖は、乱（まがふ）の（まがへども）説を支持し、賀茂真淵は乱（さわく）の（さわけども）説をとり、著者も同じである。
折口信夫は、（さやげども）で解釈しているが、表記と表現に問題があるとして否定している。
とは言え、ここはやはり乱（みだる）であり、（みだるとも）と詠えば、この‟深山もさやに”が、不安を掻き立てて来る様子がうかがえる。
そこで、「吾者妹思（あはいもおもふ）」と不安を払いのけて、「今別れてきた妻のことしか考えていない」と言う。
ささのはは みやまもさやに みだるとも あはいもおもふ わかれきぬれば
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きもち： 普通
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