|
|
|
|
|
|
|
|
| |
<< 2024年04月 >>
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | | | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | | 28 | 29 | 30 |
|
|
|
|
|
 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
【記紀歌謡の好古座談��-�◆‥册暫嬾沙辧覆Δ犬里錣�いらつこ）】
|
書紀にはすでに、『景行天皇』（12代）の時代のことだが、「その国に美人があり、日向国造の先祖の誕生」のことが記されている。
そこが卑弥呼の国というわけでもないが、魏志倭人伝の『邪馬壹国』の存在は無視できず、それを万葉仮名として、【ヤマト】と訓ます習慣をつけようとしたのだ。
その人物こそ、大山上の中臣連大嶋（？-693：飛鳥時代の貴族・漢詩人）と、その夫人「比売朝臣額田」（ひめのあそみぬかだ）であり、彼女が額田王なら、そのアドバイスをしたことに違いなく、ここに【壹】（いち）と【臺】（たい）、そして【薹】（とう）の問題が生じたと思われる。
「『邪馬壹國』を誤写として、『邪馬臺國』にすれば、ヤマトとは訓めないであろうか？」
「それでは”ヤマタイコク”であり、無理だと思いますが、草冠がつけ同じタイでも、薹なら（とう）とも訓めます」
「それだ、それこそ神武天皇ともつながる『邪馬薹』（ヤマト）であり、これで我が大和朝廷ともつながる」
「お言葉ですが、万葉仮名としてなら、いかなる漢字でも、【ト】と訓めばいいではありませんか？」
「それもそうだ、倭語として『邪馬ト』を使うことにしょう」
「その漢字はよき言葉ではないので、おやめになった方がいいと思います」
【邪】：［音］ジャ（呉）ヤ（呉）（漢）［訓］よこしま・や・か
【臺と台】
本来、「台」（タイ、ダイ、イ）は星の名、はらごもり（胎に通じる）、よろこぶ、やしなう、そして一人称の「われ」を意味する字であり、慣例的に「臺」の略字として用いられてきたが、新字体において「臺」は「台」の字形で収録された為に、現在では「台」という字の本来の意味で用いられることはなくなった。
すなわち、【台〔臺〕】：［音］ダイ（呉）タイ（漢）［訓］（うてな）であり、これに草冠をつけた『薹』の字には少なくとも、薹（ダイ）・ 薹（タイ）・ 薹（とう）・ 薹（あぶらな）の4種の読み方が存在している。
こうして【薹】は、略字にして【苔】となり、万葉仮名（と）として誕生したのだが、それは別字であったにもかかわらず、『日本書紀』においてのみ位置付けられたのである。
しかも、それを実証させるがごとく、景行天皇に歌わせたというべきであるが、タケルの歌と重ねてみると、
夜麻登波［夜摩苔波］（やまあとは）久爾能麻本呂婆［區珥能摩倍邏摩］（くにのまほろば・まはらま）多多那豆久［多々儺豆久］（たたなづく）阿袁加岐夜麻［阿烏伽枳夜摩］（あおがきやまニ）碁母禮流［許莽例屢］（こもれるヤ）夜麻登志［夜摩苔之]（やまあとこころ・これは）宇流波斯［屢破試］（うるはしキナリ）
この大和の語源は、「山跡（やまあと）」の意とする説があり、こうして5・7調を採ってみた。
ここでもう一度振り返って、事記の歌謡50と書紀の歌謡42を合わせてみよう。
知波夜夫流［知破揶臂苔］（ちはやぶる・ひと）宇遲能和多理邇［于旎能和多利珥］（うぢのわたりに）佐袁斗理邇［佐烏刀利珥］（さをとりに）波夜祁牟比登斯［破揶鶏務臂苔辭］（はやけむひとし）和賀毛古邇許牟［和餓毛胡珥虛務］（わがもこにこむ）
むしろこれは、大山守でなく、菟道稚郎子（うじのわきいらつこ）の勝利宣言ではないだろうか？
というのも、このあと仕上げのように、宇治の皇子は歌いあげ、即位宣言のように思えるのだが、そこに揺らぎが見られるのだ。
菟道稚郎子（うぢのわきいらつこ、生没年不詳 ）は、第15代応神天皇（在位：270-310）皇子（『日本書紀』では皇太子）で、第16代仁徳天皇（在位：313-399）の異母弟である。
父の寵愛を受けて皇太子に立てられ、翌年に天皇が崩じたおり、異母兄の大山守皇子（おおやまもりのみこ：？-310？）は自らが太子に立てなかったことを恨み、郎子を殺そうと挙兵した。
大鷦鷯尊（おおさざきのみこと：仁徳天皇）は、これをいち早く察知して郎子に伝え、大山守皇子はかえって郎子の謀略に遭って殺され、その際、郎子は次の歌を詠んだという。
��知波夜比登［智破揶臂等］(ちはやびと）宇遲能和多理邇［于旎能和多利珥］（うぢのわたりに）和多理是邇［和多利涅珥］（わたりぜに・でに）多弖流［多氐屢］（たてる）阿豆佐由美麻由美［阿豆瑳由瀰摩由彌］（あづさの・ゆみまゆみナリ）
��伊岐良牟登［伊枳羅牟苔］（いきらむと）許許呂波母閇杼［虛々呂破望閉耐］（こころはもへど・た）伊斗良牟登［伊斗羅牟苔］（いとらむと）許許呂波母閇杼［虛々呂破望閉耐］（こころはもへど・た）母登幣波［望苔弊破］（もとノべは）岐美袁淤母比傳［枳瀰烏於望臂涅］（きみをおもひで）須惠幣波［須慧弊破］（すゑノべは）伊毛袁淤母比傳［伊暮烏於望比涅］（いもをおもひで）伊良那祁久［伊羅那鶏區］（いらなけく）曾許爾淤母比傳［曾虛珥於望比］（そこにおもひで・デ）加那志祁久［伽那志鶏區］（かなしけく）許許爾淤母比傳［虛々珥於望臂］（ここにおもひで・デ）伊岐良受曾久流［伊枳羅儒層區屢］（いきらじト・そうくる）阿豆佐由美麻由美［阿豆瑳由瀰摩由瀰］（あづさ・ゆみのまゆみヨ）
この歌謡は二段に分かれており、一段目は自信をもっての【即位宣言】であったと思うけれど、二段目では打って変わって悩んでいるのである。
というのも、この後、郎子は菟道宮に住まい、大鷦鷯尊と皇位を譲り合うこと3年に及んだ。
永らくの空位が天下の煩いになると思い悩んだ郎子は互譲に決着を期すべく、自ら果てた。
尊は驚き悲しんで、難波から菟道宮に至り、遺体に招魂の術を施したところ、郎子は蘇生して妹の八田皇女を後宮に納れるよう遺言をし、再び薨じたという
国内向けにわかりやすい物語としての『古事記』と、国外向けの、万世一系の歴史書としての『日本書紀』とに、『記紀歌謡』にも違いが生じたのである。
おそらく、彼らにとっても、神代・弥生時代（神武〜神功皇后）については、及ばないことかもしれないが、少なくとも、委奴国王・卑弥呼の時代を通し、古墳時代（15代応神〜32代崇峻）においても、大和朝廷が維持されていたことの証を示し、飛鳥時代（33代推古〜41代持統）までの編年体を作成しておく必要があったのだ。
つまり、『後漢書』や『魏書』の倭国とは、万世一系の大和（やまと）朝廷であることを海外に知らしめたのである。
だから【夜摩苔波】の【苔】のことなどは論じる必要もないのだが、この歌謡には、人麻呂が関わっていたような気がしてならないのだ。
そして、『万葉集』では【苔】（ト）が用いられず、蘿（こけ）の代わりに苔（こけ）がただ一首あるだけである。
ちなみにコケとして詠んだ歌は11首あり、蘿（9）・薜（1）、そして苔（1）なのだが、『蘿』の字には少なくとも、蘿（ラ）・ 蘿（つたかずら）・ 蘿（つた）の3種の読み方が存在する。
『薜』の字には少なくとも、薜（ベイ）・ 薜（ベ）・ 薜（ヘキ）・ 薜（ヘイ）・ 薜（ヒャク）・ 薜（バク）・ 薜（バイ）・ 薜（ハク）・ 薜（ハイ）・ 薜（まさきのかずら）の10種の読み方が存在するとある。
ここに、コケとしての歌と、ヤマトとしての歌を記しておくが、どちらも人麻呂の歌である。
敷細布（しきたへの）枕人（まくらはひとに）事問哉（こととふや）其枕（そのまくらには）苔生負為（こけなしおはす）
志貴嶋（しきしまの）倭國者（やまとのくには）事霊之（ことだまの）所佐國叙（しょさのくにのぶ）真福在与具（まさにありとく）
そして最後に、人麻呂歌集にもある挽歌、【宇治若郎子宮所歌一首】
09 1795 妹等許（いもらがり）今木乃嶺（いまきのみねに）茂立（しげりたつ）嬬待木者（つままつのきは）古人見祁牟（ふるひとみけむ）
額田王もまた、未詳ながら、【兎道乃宮子】歌一首を残しているのである。
01 0007 金野乃（あきののの）美草苅葺（みくさかりふき） 屋杼礼里之（やどれりし）兎道乃宮子能（うぢのみやこの）借五百磯所念（かりほしおもほゆ）
|
|
|
|
きもち： 普通
|
|
|
|
コメントの新規投稿
|
|
トラックバック 
この記事へのトラックバック ＵＲＬ
http://point-b.jp/b/tb.php/320816
|
|
現在トラックバックされた記事はありません。
|
|
|
|
渋谷 マッサージ | YouTuber665
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
