|
|
|
|
|
|
|
|
| |
<< 2024年04月 >>
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | | | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | | 28 | 29 | 30 |
|
|
|
|
|
 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
【記紀歌謡の好古座談�検，�ほさざきのみこと�◆�
|
「その2首目の歌謡は、事記では天皇であるにもかかわらず、書紀では太子になっているのだ」
「という事は、比べてみる必要があるってわけ？」
美豆多麻流（みづたまる）余佐美能伊氣能（よさみのいけの）韋具比宇知賀（イぐひうちが）佐斯祁流斯良邇（さしけるしらに）奴那波久理（ぬなはくり）波閇祁久斯良邇（はへけくしらに）和賀許許呂志叙（わがこころしじ）伊夜袁許邇斯弖（いやをこにして）伊麻叙久夜斯岐（いまじくやしき）【記の歌謡44】
瀰豆多摩蘆（みづたまロ）豫佐瀰能伊戒珥（よさみのいけに）奴那波區利（ぬなはくり）破陪鶏區辭羅珥（はへけくしらに）委遇比菟區（いぐひつく）伽破摩多曳能（かわまたえいの）比辭餓羅能（ひしがらも）佐辭鶏區辭羅珥（さしけくしらに）阿餓許居呂辭（あがこころし）伊夜于古珥辭氐（いようこにして）【紀の歌謡36】
「やはり、微妙に違っているのだが、根本的には、事記は歌句が9なのだが、書紀の歌句は10になる」
「つまり、訓みが違っているという事であり、突き合わす必要がある」
「そこで、記の歌謡44を5・7調にただしてみると・・・」
【韋】：［音］イ（ヰ）（呉）（漢）［訓］なめしがわ
ところで、書紀の一説によると、「媛には角付きのシカ皮を着た多くの人々を従わせた」というのだ。
【宇知（うち）】：宮中・内裏（だいり）
【賀】：［音］ガ（呉）［訓］［外］よろこぶ
ぬなわ‐くり〔ぬなは‐〕：ジュンサイの古名。
は・ふ 【延ふ】：他動詞ハ行下二段活用｛へ／へ／ふ／ふる／ふれ／へよ｝張り渡す。
け‐く：（過去の助動詞「き」のク語法。普通は「しく」となるが、その古形かといわれる） …たこと。
【志】：［音］シ（呉）（漢）［訓］こころざす・こころざし・しるす
【叙】：［音］ジョ（呉）［訓］のべる
【伊】：［音］イ（呉）（漢）［訓］これ・ かれ・ ただ
『袁』の字には少なくとも、袁（オン）・ 袁（エン）の2種の読み方が存在する。
おこ〔をこ〕【痴／烏滸／尾籠】：愚かなこと。ばかげていること。
美豆多麻流 余佐美能伊氣能 韋（なめしがわ）具比（つぶさにくらべ）宇知賀（うちなるが） 佐斯祁流斯良邇 奴那波久理 波閇祁久斯良邇 和賀許許呂 志叙（述懐） 伊夜袁許邇斯弖 伊麻叙久夜斯岐
「志叙（しじ）を、阿礼は、現代語では《じゅっかい》、古語では《しゅっくゎい（しゅっかい）》と、自らの言葉、つまりため息の様に誦したのではないのですか？」
「いや、間違いなく、（わがこころ しじ）といったのだが、今思うに、間があったかもしれない」
「それはともかく、とりあえず書紀に移りましょうか？」
『瀰』の字には少なくとも、瀰メイ・ 瀰ミ・ 瀰ベイ・ 瀰ビ・ 瀰ナイ・ 瀰デイ・ 瀰い（ひろい）・ 瀰る（はびこる）の8種の読み方が存在する。
【蘆】：［音］ロ（漢）［訓］あし
蘆（ろ）：〔感動〕…よ。
【戒】：［音］カイ（漢）［訓］いましめる
『珥』の字には少なくとも、珥ニョウ・ 珥ニ・ 珥ジョウ・ 珥ジ・ 珥（みみだま）・ 珥む（さしはさむ）の6種の読み方が存在する。
『辭』の字には少なくとも、辭（ジ）・ 辭（シ）・ 辭める（やめる）・ 辭る（ことわる）・ 辭（ことば）の5種の読み方が存在する。
い‐ぐい〔ゐぐひ〕【堰杙】：井堰(いせき)に水をためるため、並べて打ち込んだくい。
『于』の字には少なくとも、于（コ）・ 于（ク）・ 于（キョ）・ 于（ウ）・ 于く（ゆく）・ 于に（ここに）・ 于（ああ）の7種の読み方が存在する。
うこ【痴】：［語誌］(1)この語は万葉仮名「于古」であるのに対し、「をこ」は「袁許」であり、上代特殊仮名遣いでは「古」（甲類）、「許」（乙類）で、くいちがっているが、同義語であろう。
(2)「をこ」系は、後世でもさかんに用いられ、「をこがまし」「をこがる」「をこめく」などの派生語も多いが、「うこ」系は消滅したところから、「うこ」は「をこ」より古い語形であったと考えられる。
ひし【菱・芰】：�．劵群覆琉貲�生水草。池沼・河川に自生。根は泥中にあり、葉は菱形で水面に浮き、葉柄は浮嚢状にふくらむ。夏、白色4弁の花を開き、鋭い角状の突起のある堅果を結ぶ。種子は食用。「ひしの花」は〈[季]夏〉、「ひしの実」は〈[季]秋〉。
【居】：［音］キョ（漢）コ（呉）［訓］いる・おる・おく
瀰豆多摩蘆（みづたまロ）豫佐瀰能伊戒珥（よさみのいかに）奴那波區利 破陪鶏區辭羅珥 委遇比菟區 伽破摩多曳能 比辭餓羅能 佐辭鶏區辭羅珥 阿餓許居呂辭 伊夜于古珥辭氐
「いちばん気になるところは、伽破摩多曳能（かはまたえいの）だけど、ここは《川の俣江の》ではないでしょうか？」
「そして次が、9句目の【辭】なのだが、明らかに断りを入れているよね」
「水がたまるよ、依網（よさみ）のいかに、ジュンサイが張り巡らしいるのも知らないで、杭を打ち付け、菱殻が刺すのも知らないで、【阿餓許居呂 辭 伊夜于古珥辭氐】というわけよ」
「そこで記紀合わせをしたら、天皇と太子の違いが出て来るであろうか？」
美豆多麻流［瀰豆多摩蘆］余佐美能伊氣能［豫佐瀰能伊戒珥］韋（なめしがわ）［奴那波區利］具比（そなえくらぶも）[破陪鶏區辭羅珥] 宇知賀（うちのがぞ）[委遇比菟區] 佐斯祁流斯良邇[伽破摩多曳能] 奴那波久理[比辭餓羅能] 波閇祁久斯良邇[佐辭鶏區辭羅珥] 和賀許許呂（わがこころ）[阿餓許居呂】【辭（いとまごいする）] 志叙（しるすをのべる） 伊夜袁許邇斯弖[伊夜于古珥辭氐] 伊麻叙久夜斯岐
「つまり、事記では【志叙】と【伊麻叙久夜斯岐】が浮き、書紀では【辭】が余る」
「あのとき阿礼は、【志叙】とつぶやいたのが独白とすれば、【伊夜袁許邇斯弖 伊麻叙久夜斯岐】と続くことができる」
「それでは書紀の【辭】は、如何すべきでしょうか？」
「太子は、余りの恥ずかしさに、いとまごいをするわけである」
美豆多麻流 余佐美能伊氣能 韋（なめしがわ）具比（つぶさにくらべ）宇知賀（うちなるが）佐斯祁流斯良邇 奴那波久理 波閇祁久斯良邇 和賀許許呂 伊夜袁許邇斯弖 伊麻叙久夜斯岐
【古事記44・45】
天皇「水が溜まった、あの衣網（よさみ）池の、なめし皮のように、洗いあげてきれいに仕上げていたんよ。（大臣から言われるまでもなく）宮廷からの引出物として差し出すことも知らないで、それもジュンサイを手繰り寄せるように大事にしていたとは知らないで、考えてみればわしの心づくしも幼げなくて、今思えば情けないことかもしれぬ」
太子「はるばるとやってきた、若々しい乙女を、畏れ多いことではあるけれど、共寝することができたよ」
瀰豆多摩蘆（みづたまロ）豫佐瀰能伊戒珥（よさみのいかに）奴那波區利（ぬなはくり）破陪鶏區辭羅珥（はへけくしらに）委遇比菟區（いぐひつく）伽破摩多曳能（かはのまたえの）比辭餓羅能（ひしからの）佐辭鶏區辭羅珥（さへけくしらに）阿餓許居呂（あがこころ）辭（いとまごいする）伊夜于古珥辭氐（いやうこにして）
【日本書紀36・37】
太子「枯れることのない天皇の御心である依網の、いかにジュンサイを手繰り寄せようと、天皇が張り巡らしていたことも知らないで、杭を打ち込んでしまった！
その入り江のようになったところで、菱殻のとげが刺すのも知らなかったようなもので、心のうちは、おいとまごいをしたいぐらい、愚かなことをしてしまって」
太子「はるばるとやってきた、これがまぁ、あの乙女だよ、畏れ多いことではあるのだが、共寝することができたよ」
「古事記で天皇の歌を、どうして日本書紀は太子の歌に変えたのであろう？」
「おそらく、天皇の空位が二年間続くわけだけど、このエピソードで委譲していたことを知らしめているのかもしれない」
|
|
|
|
きもち： 普通
|
|
|
|
コメントの新規投稿
|
|
トラックバック 
この記事へのトラックバック ＵＲＬ
http://point-b.jp/b/tb.php/320702
|
|
現在トラックバックされた記事はありません。
|
|
|
|
渋谷 マッサージ | YouTuber665
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
.gif){kind=small}
