第5代が孝昭天皇なのだが、記紀では同母弟がいるだけだが、どちらも彦命である。 つまり、出雲国への遠慮がなくなり、名実ともに、大和国が成立した時期かもしれない。 ここで、尾張連祖の瀛津（おくつ）世襲の妹の世襲足媛（よそたらしひめ）を皇后としている。 まさに、出雲国に変わって、尾張国が登場してきたわけだが、山陰から東海をめざしたというわけだ。 それはまた、天火明（あめのほあかり）命を祖神とする尾張氏が、ヤマト王権の天皇家と婚姻関係を結ぶことによって、天照大神が見え隠れしてくる。 ひょっとしたら孝昭の時代に、祭政一致の大和国が誕生したと言えるかもしれないが、事績がないのだ。
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